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歯科医師が患者にインフォームドコンセントを正しくしてあげて、エナメル質に穴が開かない方法を教えてあげて欲しいのです。エナメル質は塩基性のリン酸カルシウムの大きな結晶でできています。中性ではエナメル質は変化しませんが、酸性の雰囲気、例えば乳酸が産生される口腔内、ではHAPが乳酸の中和に消費され、時間がたつとHAPの分解により穴が開くのです。エナメル質に穴を開けないためには、乳酸の産生量を可及的にゼロにする必要があります。これには歯ブラシを上手く利用する必要があります。これまでの予防歯科では、う蝕予防のために歯を磨いて歯垢をとることが大切とされてきました。しかし、現実はむし歯を完全にはシャットアウトできませんでした。歯の表面を磨いて歯垢を取ることはできても、口腔内で産生される乳酸の量は減らせません。乳酸産生菌は口腔内に生息しているので、彼らを兵糧攻めにして、食べ物のかすを乳酸に転換されないように、口腔粘膜(舌を含めて)を歯ブラシで清掃する必要があります。歯ブラシで口腔内を綺麗にすると当然生息菌の数を減らせます。
このことを患者予備グループに教える必要があります。中林は初等中等教育の理科の時間に、むし歯は中和反応でできるということを教えてあげたいのです。化学の授業を生徒達が目を輝かせて聴いてくれるようにしなくてはいけないと思っています。化学は受験のためにあるのではなく、生活に役に立つ知識を教えてあげたいのです。
食後口腔内をブラッシングした後の唾液を、洗面台のステンレスの上に載せて観察してみてください。米のとぎ汁のようなものが出てきます。これが乳酸になるのか、実習してください。歯のブラッシングだけでは磨く表面積が小さく濃いとぎ汁は観察できません。これを毎食後に行い、寝る前に歯磨きペースト(フッ素入り)で入念に歯の表面と口腔粘膜面をブラッシングしてください。これが、中林流むし歯予防法です。これを1週間くらい続けると口腔内がすっきりしてきて、止められなくなればしめたものです。賛同してくださる方はお試しいただき、そして、次はゆっくり周りの人たちに勧めてあげてください。これに成功すれば、究極的に歯科材料を使う場所はなくなると思います。誰でしょう。歯科医学の進歩には丈夫な歯科材料が必要だとした人は。修復物の脱落を接着で阻止しようとしたことも、論理性がなかったと思います。修復物が脱落した後の支台歯の寸法を精査すべきでした。良く観察しなかったから、塩基性の支台歯が酸性になる口腔内では不安定で、消えていったことに気付かなかったのです。 |