・薬を安心して飲んで頂くために【その1】

「薬は恐い!」とか、「これは薬じゃないから飲んでも大丈夫…」という声をよく聞きます。でも,これは大きな誤解です。薬は、いろいろな検査を経て世の中に出てきています。良いところも悪いところもはっきりしているから”薬は怖いもの”と言うイメージがついてしまうのではないでしょうか。私達専門家から見れば,むしろはっきりしていないものの方が、どんな事があるかわかりません。その方が怖くありませんか? お薬は、正しく服用すればとても安全なものなのです。
薬の飲み方
体を起こした姿勢で、お水またはぬるま湯で服用しましょう。薬によっては、牛乳やジュース、コーヒーなどで飲むと効力が弱くなったり、逆に強くなったりする飲み合わせがあります。水無しで飲むと、薬が食道で留まったまま溶けて、その部分に潰瘍が出来る事もありますので,必ず水かぬるま湯で服用して下さい。最近では、水無しで飲める”チュアブル錠”という薬の形態も出てきています。また、薬の形態は、それぞれその薬の効力をよくするために工夫されてものです。砕いたりせずに飲んでください。

飲み忘れたとき
薬を1回分飲み忘れたからといって、2回分をまとめて飲まないで!その薬の血液中に溶けている量が2倍になってしまい大変危険です。また、気がついた時点で、次回服用まで時間が近いときも飲まないでください。

治ったかなと思っても
自分の判断で薬を中止しないでください。治ったように見えても、偶然症状が変動したのかもしれません。特に抗生物質や化学療法剤の場合は、体の中に薬の成分がある程度行き渡った状態になって初めて効力を現します。すぐ止めてしまうと、効力を充分に発揮できません。更に、薬に対する耐性が出来てそのお薬が効きにくい体質になってしまう場合があります。

お薬は、あげない・もらわない
症状、薬の効き方は、人の顔が違うように様々です。医療機関で処方されたお薬はあなただけのものです。飲み忘れた分は原則捨ててください。絶対に他の人(たとえ家族でも)に譲らないでください。また、他の人から「これは効くよ」等と薦められた薬もあなたに合うとは限りません。思わぬ薬害に見回れる事もあります。
家の中にある薬(いつ頃から?何に効く?)…わからないものは思い切って捨てましょう。

第一生命 日比谷診療所 薬剤師:祖父江 五月

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