質問:
歯のつけ根にもむし歯はできますか?
答え:
はい,確かに歯のつけ根(歯と歯ぐきの境目)がえぐれているむし歯はあります。これは根面う蝕とよばれているものです。
歯は以下の2つの部分に大別されます。エナメル質に覆われていて歯ぐきから上に出ている部分を歯冠といい、通常歯ぐきの中にあって表面を固いエナメル質ではなく、弱いセメント質で覆われた部分を歯根といいます。
歯周病や、歳を取って歯ぐきが下がっていくと、その歯のつけ根(歯根)が歯ぐきから外に出てきます。外に出て露出した歯根は、エナメル質におおわれた歯冠と比べてむし歯菌の出す酸に弱いため、むし歯になりやすいのです。しかし、いくら歯根が弱いといってもすべてがむし歯になるわけではなく、着色しているだけであったり、窪んでいる程度であったりするので、処置が必要であるかどうかは一概には言えないところです。
エナメル質の表面が酸によって白く濁った状態、もしくは表面の浅い溝が茶色になってしまった状態はいずれも初期のむし歯ですが、むし歯に対する処置を行う場合とそうでない場合があります。表面の状態によっては再石灰化が期待できるので、しっかり磨いてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、むし歯の進行を防ぐことができるかもしれません。また、フッ素塗布によっても、むし歯の進行の予防、再石灰化の期待ができます。
歯根の部分が、むし歯になった場合はその下の象牙質までむし歯になっていることが多いので、ここまでくると再石灰化は期待できません。この時点では、たまに冷たいものにしみることはあるかもしれませんが、まだ痛みを伴う自覚症状はほとんどないと思われます。しかし、自覚症状がなくても、放置しておくとさらに、むし歯は中で大きく広がり、冷たい水や風にしみるようになり、さらにはむし歯が歯髄にまでおよぶと、歯にとって大切な歯髄の処置をしなくていけなくなってしまいます。そうなる前に、歯科医院での相談をお勧めします。できるだけ歯は大切にしたいですね!
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