■むし歯になってしまったら
歯を削る量が少ない治療法は?

むし歯はその進行状態に応じた様々な治療法がありますが、患者さんにとって望ましいのは、できるだけ歯を削らずに治療してもらうことでしょう。

そこで奥歯の歯と歯の間にできたむし歯(図1)を例として、つめる材料からみた治療法のちがいを説明します。

レジン充填

レジン充填は、コンポジットレジンといわれる硬いプラスチック材料をつめる治療法です。この治療法は、むし歯になった悪い部分のみを削って、そこにつめ物をするものです(図2,3)。この治療法は接着を活用した方法であり、歯を削る量が少なく、1回の処置で済むのが最大の利点です。このコンポジットレジンは、歯と同じ色をしていますので前歯の修復に最適ですが、最近の材料の進歩によりかみ合わせの力がかかる臼歯部に多用されるようになってきました。もちろん歯とつめ物の接着には接着性レジンを使用して人工エナメル質を生成しますので、むし歯になりにくくなります。


インレー修復

型をとって金属などのつめ物を入れる方法もあります。削った部分の型に合わせて製作したつめ物をインレーといいます。インレーは上に向かって開いた形でないと、歯につめることができませんので、インレーをつめることができるようにするために、悪くない部分も削らないといけないのです。

インレーの製作手順
(1) 虫歯がある場合、悪いところを削ります。
(2) 削ったところの形を整え、印象(型)をとります。この時に悪くない部分も便宜上削ることになります。
(3) 型にあった詰め物(インレー)を作ります。

削ったところに、型に合わせて作ったインレーを入れ、セメントでしっかり接着して治療を完了します。
図4,5のようにインレー修復では歯を削る量が多くなり、治療も1回では終わりません。

どちらの治療法が良いかは一目瞭然ですね、ご自分の場合にはどちらが適応であるかをじっくり歯科医師と相談しましょう。