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| ■むし歯になってしまったら | |
| 歯ってどうなっているの? | |
人間は怠惰な生き物ですから、身の回りで他に大切なことがおきると、そちらに気を取られてしまい、予防することがおろそかになってしまうことがあります。小学校時代には熱心に歯医者さんに通っていたのに、中学に入ったとたん、受験勉強やクラブ活動に気を取られて「歯を守る」ことが極端におろそかになってしまいます。 そうしますと、むし歯は細菌の感染症ですから、人が隙を見せた瞬間に忍び寄ってきて気が付いたときには、穴が開いた立派なむし歯になってしまうことがあります。こうなると正直言って治すのが大変です。「歯の組織は再生しない」ですから、正直に言えば残念ながらもう治りません。歯の一番外側にあるエナメル質がなくなって、象牙質が露出しますとこれは傷を負ったのと同じ状態になります。身体の他の部分は傷を負っても自然と治ってきますが、歯には自己治癒能力(自然に治る力)がありませんからいつまで経っても傷口が露出したままになるばかりでなく、どんどん傷口は広がっていきます。 「えっ!それでは歯医者さんに行って治してもらったのは何だったの?」と思われる方が多いと思います。その疑問に答えるのが、この会を開く目的だったのです。そもそも医療というものは身体が自然に治ろうとするのを助ける行為ということができますが、残念ながら歯の場合は同じように考えることはできません。 普通、身体は傷を負うと血が出て、やがてそれが固まり、その下で皮膚が再生されてきて外界と遮断することによってはじめて治ります。それでは歯には血が流れていますか? 皆さんが神経と呼ぶ歯髄までは別ですけれども、その他には血が流れていませんね。だから治らないのです。それを皆さんも治ると信じ、または歯医者さん自身も治ると信じてしまったのが、歯に関する問題を複雑にしてしまったと私達は考えています。 「歯の病気は一度かかってしまうと本当は治らないのです」。こう考えれば、予防することに熱心になるでしょうし、また、歯医者さんで一度処置をしてもらっても再発しないように、ケアに励むことでしょう。 それでも最近の技術はなんとか「治癒」に近い状態にまでもどすことが可能になりました。 ここでのキーワードは接着、樹脂含浸層、人工エナメル質などです。順番に説明していきますのでご期待ください。 |
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