■どうしたらあなたの歯を守れるか
ブラークコントロールのすすめ -『歯磨き』とどう違うのか?-

食事をしたあと、歯の表面をつめでこすると、白いものがとれてきますね。これはプラーク(歯垢)というものですが、中身はなにかご存知ですか?
たいていの方はこれを食べかすだと思われていますが、実は細菌とその細菌がだした排出物のかたまりなのです。

つめの先にとれるプラーク(1mg)の中に2〜3億匹ほどの細菌がひしめいています。腸の中で細菌が共存しているのと同じで、口の中にも粘膜や唾液の中に約400種類の細菌が暮らしていますが、歯垢はとてもねばねばしているため、細菌の格好のすみかになってしまうのです。そこにむし歯や歯周病の原因菌も一緒に住み込み、酸産生菌が作る酸でむし歯が、歯周病菌が作る毒素や酵素で歯周病が引き起こされます。

この歯垢はうがい程度では取り除くことができず、機械的にプラークをこすりとる必要があります。ただ、歯ブラシだけではかなり熟達した方でも全体の58%ほどしか歯垢はとれず、フロスや糸ようじ、歯間ブラシといった歯間清掃用具を併用させてやっと95%の歯垢を取り除くことができるようになります。しかし毎日95%の歯垢を除去するのは、ふつうの方にとってはかなりの努力を強いられます。実際にはプラークを完全にとらなくても唾液の力や免疫力によって、むし歯や歯周病を抑える力が働いていてくれています。そこで、むし歯や歯周病が発症しないぐらいの低いレベルに歯垢の量をコントロールしようということで、プラークコントロールという言葉ができました。

またむし歯や歯周病のリスクが高い人には、一度機械的に歯垢を分解させておいてからフッ素化合物やクロルへキシジンといった薬液を併用させるとより効果的です。

歯磨き粉をつけて口をあわだらけにしながらごしごし磨く「歯磨き」ではなく、歯ブラシの毛先を1歯ずつ丁寧にあてたブラッシング方法と歯間清掃用具を効果的に使い、ご自身のお口の状況にあった適切なプラークコントロールを実践していきましょう。