■どうしたらあなたの歯を守れるか
定期健診でむし歯を予防!(その1)

「歯の組織は再生しない」、つまり「むし歯は治療しても治らない」ので、むし歯にならないように予防することがとても大切です。しかし現実は、むし歯が進行して大きな穴が開き、痛み出してから歯科医院にかけつけるというのが一般的なようです。
ご自分の歯を守るためには、ぜひ定期的な歯科健診を受けましょう。

実は、むし歯はそう簡単に進行するものではないのです。
口の中にいるある種の細菌が食物中の糖を取り込み,分解して酸を産生し、この酸が歯の成分であるハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウムの結晶)を溶解するという過程を脱灰といいます。

一方、唾液がこの酸を中和し、エナメル質表層にはリンやカルシウムが沈着して元の状態に戻そうとします(再石灰化)。この脱灰と再石灰化のバランスが保たれていれば、むし歯は進行しません。歯がむし歯になり、穴があくという現象は脱灰と再石灰化が競争をして脱灰が優勢であるということを意味します。

この競争で再石灰化に加勢するためには、適切なプラークコントロール、食生活の改善(間食の制限)、フッ素の応用などの手助けが必要であり、これをチェックするためにも定期健診が必要なのです。
ごく初期のむし歯というのは、歯の表面に目に見える穴があく前で、歯の表面が白く濁っていたり、表面的な褐色が認められる状態をいいます。歯科健診により、ごく初期のむし歯を早期に発見し、歯を削らずに、むし歯が進行しないようなお手入れや食生活の改善などの対策を立て、定期的にむし歯の進行状態を確認していきます。

このように初期のむし歯を経過観察(Observation)の必要なむし歯『CO(シーオー)』と診断して、治療の必要な歯と分けて扱っています。