・第16回歯科衛生士国際シンポジウムに参加して

 さる2004年7月8日〜11日,4日間の日程で,スペインはマドリッドにおいて, 「16th International Symposium on Dental Hygiene」が開催されました.

 主催国スペインをはじめとして32ヶ国が参加し,出席者数は700名を超えました.日本からは約20名が参加しましたが,このうち,ポスター発表の演者として,深川をはじめ3人がエントリーしました.

 初日のオープニング・セレモニーでは,各国の代表者が国旗を掲げながら登場しましたが,特にチマチョゴリをまとった韓国人や着物姿の日本人が注目を浴びました.また,その後に演奏されたスペイン・ギターの音色もオープニングを飾るに相応しいものでした.

 今回のシンポジウムは, 講演の他,ポスター発表(35題)と口演発表(31題)が連日多岐に渡り行われました.開催時間は,朝は9時から始まり,シエスタ(長いお昼休み)の習慣があるスペインだけあって,14時から2時間のお昼休みを挟み,終了は19時でした.最終日には,口演とポスターの優秀作品が発表されましたが,スウェーデンの歯科衛生士さんがその栄に浴しました.
尚,詳細は以下のサイトからご覧頂けます.
☆ URL : http://www.hides2004.com/indexen.htm

 今回,私は,国際シンポジウムに参加することも,海外で発表することも初めての体験でしたが,当会の趣旨でもあり,私たちが推奨している歯科治療に関係した「接着性レジンが二次(再発性)う蝕を予防する: Prevention of Secondary Caries By Self-etching Bonding System (Hybrid Bond) 」を発表しました.2日間に渡り,お昼休みの1時間,自分のポスターの前に待機し,質問に答えたり,ディスカッションをしたりしました.

 世界の歯科衛生士事情を垣間見た感想として,歯科衛生士の喫煙率が高かったことが印象的でした.食事中やコーヒーブレイク中はおろか,禁煙でない場所なら灰皿が無くても喫煙している有り様でした.さらに驚いたことには,歯周病に関してのポスターセッションをしているイタリアの歯科衛生士が,その場所で喫煙していることでした.スペイン人をはじめヨーロッパ人の喫煙率は高いようです.今回,主催国のスペイン人歯科医師が歯周病に関して多く講演されていましたが,どうにも真実味が無いように思えました.テクニック的なことは分かりませんが,知識的には,日本の歯科衛生士は,多くを知っている.決して世界に引けを取らないと言うのが,今回,シンポジウムに参加しての実感でした.

(深川 優子)